カントー

世界の外部、他者、物自体 なぜ決して到達できないものを想定してしまうのか
不在をどのように知るか 今出会ったものが過去のあの時なかったということ、あの時あったものが今ないということ
今あるものはあの時もどこかにあったはずだ、あの時あったものは今もどこかにあるはずだ ここになくてもどこかに
どこかには到達できない 視線を向けた時、既にここになっている あの時ここではなかった場所として、あの時どこかだった場所として知る? これはあの時外部にあった 未来のその時知られるものは今外部にある 
-でも今ここにないなら無いのと一緒だろ?今見えてないひび割れも無いのと一緒だろ?未来も過去も存在しない 痕跡しか届かないならそれが全てだ
-しかし私は未来があると信じています-そもそも未来は外部なのだから、未来を信じれば当然外部を信じることになるのでは? 未来を信じる所から話を始めて外部を信じることを基礎付けようとするのか? 因果関係の存在/充足理由律から神の存在を導くのと同じことをしているんじゃないのか

鯛焼き

君は計算を間違えた-私は間違えていない、いつも通りの計算をした 君こそ計算を間違えているか、私が知らない規則を押し付けているんじゃないか

私はいままで、計算に57以上の数が含まれているか気にしてきたのか?含まれていないからプラスする、という判断をしてこなかったのにクワス算をしていたと言えるのか?

-君は正の数を二乗するときいちいち負の数かどうか判断しているか?-私は負の数を見たときに正負を気にすることを思い出す、しかし57以上の数を見たときクワス算の規則を思い出せるだろうか 私は57以上の数を用いた計算を初めてする つまり、訓練されていないのに?

グリーンと言う時、対象が時刻t以前かなんて気にしたことはなかった

お肉の正しい切り方

どのようにでも、どこでも切ることができる 有意味な切り方とは?

バラ/ロース/肩/モモ…   私/は/肉屋/です

部位内の諸部分の類似、肉質の類似 諸部分が同じように動く、全体の形を保つ その部位が他の個体にも見られる

「肉屋」を「肉」と「屋」に分けることは(当然)できるし、無意味ではないように思える

意味の段階が違うのではないか 肉と骨に分け、肉を部位に分け、タンパク質に分け、原子に分け…

あなたは何屋なんですか?という質問への返答なのだとしたら、私/は/肉/屋/です と切るべきではないか-なぜ? ○屋であることが確定している 主語/助詞/〇〇 という形の文が日本語には多い

「○屋」の意味(その言葉が使用されたとき知覚している出来事?)と、「□屋」の意味の共通している部分を、「屋」の意味として理解するのか?(家族的類似?)

「にく」は、に/く に分けられるが、この分け方が無意味に思えるのはなぜ

「に」と「く」の意味を知らないから? 「に」と「く」が使用された経験は持っているし、使用したこともあるのに? ある語について無意味、意味を見出せないと言うのはどういう使用をされているときか-無秩序に/ランダムに/何の規則もない使用をされているとき-秩序がないことをどう知るのか 規則が発見できていないだけだという可能性は消えない-私が規則を見出せない、それで十分じゃないですか?

私は、肉・西・荷・煮・似・蟹 に、意味の家族的類似を見出せない

-いや、できる できるけどほとんど無意味 どんなものにも使用できる語、「存在」

人間と鯨と太陽を合わせて「ナーク」と呼ぼう-なぜ猫や馬や蟹や月がそのカテゴリーに入らないんですか?理由がわからない、私は人間、鯨、太陽と同程度の結びつきがこれらにはあると思います-君は狂人なのか? ナークとそれらは全然違うじゃないか

ない

咲いているお花、咲いていないお花、咲かないお花、咲くお花、咲いているかつ咲いていないお花

猿かつ鮭、上半身が猿かつ下半身が鮭

咲いているかつ咲き終わるお花:ある 「現在のこのお花」は「未来のこのお花」ではない

お花は咲いていないことも咲いていることもある

それぞれの時間での「このお花」 それぞれの個体の「お花」 個体の中のそれぞれの部分、「手」「指」「上半身」「下半身」 これらは束ねられている

これはあれではない(あれと違う)/ここにあれがない/何もない お花が咲いていない 

これがあれと同じ、はあれと区別できないという意味か?-これがあれと同じ色、というのは色を抜き出して比べているのか、抜き出すとは何なのか

色を抜き出すことと、「これ」について述べることは同じでは(「ここ」から「これ」を抜き出す) 何回抜き出したか、の違い?

「このお花」の(時間的な)束をほどく 「お花」「咲いているお花/咲いていないお花」「赤色のもの/青色にもの」などにも束ねられる 「お花」という像(空間的/視覚的なつながり、画素の束?)をばらせば、色そのものの束に加える事もできる

「咲いているお花」の束と「咲いていないお花」の束を合わせた束は、どちらでもなくなってしまう 「咲いているお花」内の〈咲いている〉というつながり、「咲いていないお花」内の〈咲いていない〉というつながりが見えなくなる

その束の形を保ったまま束ねることができない、というのが〈あれではない(違う)〉ということなのか?

「何もない」、ない とはどういうこと 束ねられないこと?-〈ない〉によって束ねられる ほどけないこと?-aではない、bではない と言うことができる

違うというのは相互にないということか 

「ない」という言葉をどのように教えるか お花を見せる、見る前のことを思い出させる(なかった) お花を見せてから隠す、お花のことを思い出させる(なくなった) お花があるのと別の場所に注目させる(ない)

自分が全知であることを知る方法はないのではないか?-君が方法を知らないだけではないのか?